登山に興味はあるけれど、本格的な登山が趣味だという人が登るような山を目指すのはちょっと気が引けるという初心者の人にお薦めの山を紹介するとなると、真っ先に思い浮かぶのが大山です。神奈川県にありますが、江戸時代は信仰の山ということで、庶民から人気を集めていました。標高は1000メートルを超えている山でありながら、ケーブルカーで山の中腹まで行き、そこから1時間半ほどお散歩感覚で登れば頂上まで行くことが出来る親しみやすい山です。登山は初めてだという人や、子供連れのファミリーにも人気の大山のハイキングルートをご紹介しましょう。

登山は全く初めてだというのなら、大山の中腹にある阿夫利神社までケーブルカーを利用することをお薦めします。大山ケーブル駅バス停からご参道まで15分ほど歩くと、ケーブルカーの駅があるので終点の阿夫利神社で降りてください。こちらで安全登山祈願をしたら、左側にある「頂上登山口」の看板に従って歩きます。鳥居をくぐるとそこから登山開始となりますが、いきなり急な階段があるので気をつけてください。階段を上り切るとそこからは緑豊かな登山道が開けています。
この辺りには樹齢5、600年と言われている杉の巨木があるので、周辺の様子に目を配りながら上を目指して行きましょう。すると十六丁目と呼ばれる、ちょっとした広場に出ます。ここにはベンチもあるので、少し疲れた人は小休止すると良いでしょう。山頂は二十八丁目なので、後50分ほど掛かることになります。次のスポットは、二十一丁目の富士見台です。ここからは天気が良い日には富士山を見ることが出来ます。更に登って行くとヤビツ峠からの合流点である二十五丁目に到着します。ここから頂上までは10分程なので、後一歩というところです。
頂上からは、相模湾や市街地を見渡すことが出来ます。晴れていれば富士山やスカイツリーを見ることも出来るでしょう。奥の院には茶屋もあり、ビールや軽食を取ることが出来ます。ベンチもあるので景色を見ながらランチも楽しめます。防寒具を持って行き、身体を冷やさないように気をつけてください。
特に登山を目的としていなくても、ハイキング感覚で気軽に行かれるのが大山が多くの人に愛される秘密だと言えます。カジュアル志向の人ならば、休日に是非訪れてみてはいかがでしょうか。都心からのアクセスも良いので、時間の空いた週末に思いっ切りリフレッシュ出来そうです。