鳥取県の西部に位置する大山は「日本名峰ランキング」でベスト3に選ばれるなど、その美しい自然の姿が多くの人々の心をとらえ続けている人気観光スポットです。標高1709メートルと中国地方最高峰を誇る大山は野鳥保護区や自然林保護区にも指定されており、鳥取砂丘と並ぶ鳥取県の自然遺産となっています。西日本最大級のブナ林や特別天然記念物に指定されるダイセンキャラボクなどさまざまな動植物が生息しており、春から夏にかけての新緑の季節を始め秋の紅葉や冬の雪のシーズンなど、四季を通じて自然を満喫できるのが魅力です。

屋外の大山観光としては、やはり登山がおすすめです。大山は伯耆富士(ほうきふじ)の別名のとおり富士山型をしており、登りに要する時間はおよそ3時間程度で、歩きやすいように登山道も整備されているため登山経験の少ない方にもやさしい山です。山頂まで登ると日本海を一望できる絶景が広がっており、すがすがしい気分になれるのが魅力です。山間には奈良時代に金蓮上人によって開山された古刹「大山寺」があり、1951年に再建された本堂は朱塗りの柱と金の装飾が美しく、厳かな歴史を感じさせてくれます。境内には「宝牛」と呼ばれる牛の像があり、ひとつの願いだけを心に念じてなでるとその願いが叶うことから人気のパワースポットにもなっています。アウトドア体験をするなら、大山の麓にある「森の国」がおすすめです。
西日本最大級を誇るフィールドアスレチックがあり、初心者向けと上級者向けの2つのコースがあるため家族連れでも楽しめます。双方とも所要時間は約1時間で、コース内の遊具には全て天然の木材を利用するなど自然の醍醐味をリアルに体感しながらアドベンチャー気分を満喫できます。観光アトラクションを楽しむならば「大山桝水高原」がおすすめです。春から秋に乗れる観光リフトが人気で、四季折々の姿を見せる大山を見ながら片道約8分間の空中散歩を楽しむことができます。標高900メートルの山頂展望台からは日本海や弓ヶ浜半島、島根半島などの美しい大パノラマを一望できるなど、日々の疲れをリフレッシュするのにも最適な立地です。
敷地内にあるレストハウスでは地産料理や軽食メニューが豊富で、テイクアウトもできるのでハイキング気分を味わえる他、ベビーチェアやおむつ交換台を備えたお手洗いや託児所などの設備も用意されています。冬季にはスキーやスノーボードなどのレンタルも可能など、大山を満喫するアクティビティの拠点となる観光地となっています。