スキーは世界的に人気が高いスポーツで、日本でもファンが多いです。初心者でも楽しめますが、初めて滑る場合は知っておきたいコツやポイントがあります。初心者向けに必要なポイントを紹介します。

スポーツは基礎が大切ですが、スキーも例外ではないです。まずは専用板を八の字にして滑る基礎練習を行います。専用板の内側にはエッジと呼ばれる鉄の部分があるので、エッジを雪の斜面にあてて滑る練習をします。曲がるときなどは両足で滑っているように見えても、実はエッジの部分だけを使って片足で滑っています。エッジの部分を身体で感じながら、体重をかけたら専用板がどのように滑るかを注意深く観察します。
初心者の場合、滑っていてスピードが出ると怖くて姿勢が後ろになってしまう人が多いです。姿勢が後ろだと、板に乗るのが踵の部分のみになります。斜面の滑り方や体重のかけ方は、専門の先生にお手本を見せてもらいながら教わる方が安全で確実です。初心者の場合は、いきなり急斜面で滑らないようにします。まずは、軽い斜面を登って足と板の感覚を覚えます。エッジを効かせて専用板を八の字にする練習をすると、リズムとバランスを把握できるようになります。慣れないうちは、少し動いたらすぐにエッジに力を入れて止まります。恐怖心があると上半身の重心が後ろにいきやすく、不安定になってしまいます。
バランスを保つために便利なのがストックです。杖ではなくバランス用のツールなので、八の字で曲がる方向に交互に出します。ストックを使用は雪質によって難しい場所もあり、凍っている場所は避けてサラサラとした雪の場所を探して使用します。
初心者の基本ステップは、主に3つあります。谷に垂直に向かわず、できるだけ体を水平にします。ゆるやかな斜面に立ち、両足を揃えてストックを使用し滑る感覚をつかみます。土踏まずと親指の付け根の間あたりに重心があるので、自分の重心の位置を意識します。自分の重心の位置を知るのが、スキーの基本になります。
尻もちをついて転ぶのも経験のうちで、柔道の後ろ受け身をイメージします。何度も練習を行い、転んで止まるコントロール力を身につけます。最大の課題は、両足を八の字に開いて止まる練習です。上手に止まれたら、八の字を少し狭めて滑り出します。滑っては止まり重心がどのあたりにあるか即答できれば一歩前進です。怖くても、最終的には勇気を出して滑ってみます。スキーの上達には、とにかく滑ってみるという姿勢が大切になります。